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点検口のない、若しくは有っても配管工事に有効なスペースが無いユニットバスの漏水を1日で治せるのか?
2022/07/04
ズバリ、出来ます。
旧知のマンション管理会社より「マンション1階の共用廊下天井から水が落ちてきている。どうやら2階に入居してすぐのお客様宅の浴室内からのようだ。出来るだけ早急に見てほしい」との連絡を受け、その日の夕方に向かいました。調査の結果、浴槽排水直下の樹脂製エルボが破損していたため、ということが判明。ユニットバス浴槽排水直下の樹脂製エルボは汎用部品ではなくあくまでユニットバスのパーツですので、メーカーに問い合わせてみたところ古いユニットバスのためか返答が遅く、新入居間もなくお風呂が使えなくなった入居者様のお怒りはピークに。 とにもかくにも早く使えるように、ということで配管部品は汎用の物を採用。入居者様も忙しく連休が取れない状況でしたので①工事1日目で、見た目はともかくお風呂を使えるように➁その後は新品同様の見た目にしてほしい、とのご要望。 ラジャー! ↓ 【1日目】 エプロン側面か浴槽底か?開口位置を精査した結果、浴槽底に決定。開口。 開口後排水管の収まり方を確認。スペースが狭すぎて塩ビ管では再配管不可能であることが判明し、蛇腹管の採用。 破損していた樹脂製エルボです 接続後の排水溝にホースを突っ込み、数十分水を流し続けます 排水溝からの水漏れがないことが確認できました。つぎにFRP躯体の復旧にかかります。まずは束を設置。 開口すると開口部周辺が反ってきます。サンディングとパテ処理でフラットに。 ガラスマット設置。厚みを出したい時に使用します。 不飽和ポリエステル樹脂を積層→浴槽上に乗り、たわみが無いか確認の後、サンディングでフラットにします。ここまでが1日め。 【間を開けて、2日目】 目荒らしが完了している躯体にスプレーガン塗装→強制乾燥→バフ掛け、完了です。 この工事のポイントは【新入居間もなく水漏れが発生し、かなりお怒りのお客様が一刻も早く入浴して頂けるよう、同じ会社の社員で最短の日程で対応できたこと】につきます。 滴水産業は、経営理念に「私たちは建物の修復専門家として付加価値を創造し、より多くのお客様の住環境を向上させ、笑顔にあふれる世界を実現させることを目指します」と明記しています。とりあえずは多能工の養成ですね。 カテゴリ : 印象に残った工事
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